【保管庫閲覧規則】


1.保管物一切の外部持ち出しを禁ず。
2.編纂室を通さない保管物の改竄を禁ず。
3.保管庫は原則を公開書架とし自由閲覧を許可する。


※保管物の全ては編纂室による架空世界の集積記録であり、実在の人物・団体・事件とは一切関係がありません。
※一部保管物には、暴力・死・精神的衝撃、ならびに軽度の性表現・性暴力・虐待を想起させる描写が含まれる可能性があります。
※観測した事象の変遷により保管物に再編纂が生じる可能性があります。
※保管庫内は文書保存の観点より低湿度に維持されています。閲覧に際し眼または咽喉に乾きを覚えた場合は、適宜休息及び水分補給を推奨します。


《編纂室連絡窓口》

ご連絡・ご感想等は以下をご利用ください。

ご連絡・ご感想等(匿名)
◊閲覧許可申請等◊ albafores.archive◆gmail.com(◆→@)
【編纂室責任者】蓮賀ミツヨシ


【場所】#護衛部東本部
【人物】#ネクロ #テル
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政府役人「……!ようやくか……」

本部に帰還した二人を苛立った様子の役人が迎える

ネクロ「お待たせを」
政府役人「全く君ねぇ……!あちこち出歩くのはもっと控えて貰わんと!いつまでもヒラ隊員のような感覚では困るんだよ!」
ネクロ「……」
政府役人「総長っていうのは必要な時すぐ連絡がつくようもっとじっとしているべきだ。何でわざわざ出向いたこちらが何時間も……」

テル「失礼ですが護衛部においてはその限りではないかと」
政府役人「なに……?」
テル「過去に2人式典中に暗殺されています。所定の位置にただ収まっていることが脅威になることもあるのです」
政府役人「ハッ……流石野蛮な高原人は思考回路が違うな」

ネクロ、役人に詰め寄り

ネクロ「野蛮は礼儀も知らぬそちらでは?折角のハイエンドも中身がこれでは形無しだ」
「それとも道化を気取るために敢えてそうされているのですかね」



役人が帰ったのち

テル「……まぁあの方の言い分も理がありましたけどね。実際不便ですし」
ネクロ「ならさっきそう言えばよかっただろ」コーヒーを飲みつつ
テル「言い方がムカついたんで……」
ネクロ「俺もだ」

テル「……」
ネクロ「……」

テル、ふっと吹き出し

テル「やっぱり僕らまだ、我慢の足りない子供かもしれませんね」
ネクロ「我慢なら充分身に着けてるだろ。あいつが梢外の道理を知らないだけだ」
テル「だって貴方も移動の疲れで最初からイラついてたでしょ」
ネクロ「ダラダラしてぇのに開幕あの顔で最悪な気分だった」
テル「あっはは」
ネクロ「中央勤務も楽じゃないだろうな、あんなのが集ってるとこに毎朝出勤だなんて拷問だ」
テル「東本部も中々のムサ苦しさかと思いますが」
ネクロ「この埃っぽさのが落ち着く」
テル「………」笑顔でしみじみとネクロを見ている

テル「…そうですね」
「一息ついたら次の仕事を始めましょう」
ネクロ「…おう」

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