【保管庫閲覧規則】


1.保管物一切の外部持ち出しを禁ず。
2.編纂室を通さない保管物の改竄を禁ず。
3.保管庫は原則を公開書架とし自由閲覧を許可する。


※保管物の全ては編纂室による架空世界の集積記録であり、実在の人物・団体・事件とは一切関係がありません。
※一部保管物には、暴力・死・精神的衝撃、ならびに軽度の性表現・性暴力・虐待を想起させる描写が含まれる可能性があります。
※観測した事象の変遷により保管物に再編纂が生じる可能性があります。
※保管庫内は文書保存の観点より低湿度に維持されています。閲覧に際し眼または咽喉に乾きを覚えた場合は、適宜休息及び水分補給を推奨します。


《編纂室連絡窓口》

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【編纂室責任者】蓮賀ミツヨシ

白樹暦848年2件]


【人物】#エルリュー #ルイ
=====================

ルイ「この前の話なんだけど……」
エルリュー「おう、どうだった」
ルイ「結婚する事になった」
エルリュー「おめ……」
「えっ……!?」

エルリュー「えっと確か相手に好きな奴がいないか聞いてみるって段階だったよな……!?」
ルイ「うん。聞いたら、別にいないって言うから、じゃあ俺と結婚しない?って聞いたら、するって。」
エルリュー「……」
ルイ「エルリューに相談して良かった」
エルリュー「お、おう……そりゃ、何よりだ……」
「……」
「野暮な事だが、お前、その子と……その……恋人っぽいことしたことあんのか?」
ルイ「恋人っぽい……」
エルリュー「(一体どの段階からっ……!)」
「ホラ、手ぇ繋いだり……」
ルイ「あぁ」
エルリュー「(あぁ、て……)」
「結婚するからには、その、夫婦な訳で……」
「子供作ったりとか……」
「(なんでこんなビビりながら話してんだ俺は……)」
ルイ「それは、まぁ、わかってる」
エルリュー「(わかってんのか……)」

ルイ「エルリュー、俺、別にそういうのに全く関心ない訳じゃないからね?」
エルリュー「えっ……」
ルイ「……人より淡白な自覚はあるけど……」
エルリュー「そ、そうなのか……俺はてっきり……」
ルイ「もう23だし」
エルリュー「23……!?」
ルイ「うん」
エルリュー「……………………」
「怖っ……」
ルイ「ただ、恋人として付き合ったりするより、もう結婚した方が早いんじゃないかと思って」
エルリュー「……」
ルイ「もう知り合って6年くらい経つし、距離感も家族みたいな感じだったから、改めて踏み切るのも……ちょっとキッカケが欲しくて」
エルリュー「……」
ルイ「だから相談したんだ。上手くいってよかった。親父さんにも、凄い喜ばれた」
エルリュー「……」

エルリュー「ルイ、お前……」
ルイ「ん?」
エルリュー「そんなに喋れたんだな……」
ルイ「喋れるよ」
エルリュー「いや……うん……」
ルイ「……皆でいる時はさ、聞いてるのが楽しかったから」
エルリュー「……」
ルイ「話すの苦手とか、嫌いって訳じゃないんだ」
エルリュー「……そうか」
「……」
「どんな子なんだ?お相手は」
ルイ「ぶっきらぼうで、いつも怒ったような顔してるけど、根は凄く優しい人」
エルリュー「……」
ルイ「……あと、しっかりしてるけど、ホントは結構、甘えたがり」
エルリュー「そうか……」微笑む
ルイ「うん……」
エルリュー「良かったな、おめでとう」
ルイ「……ありがとう」
エルリュー「式には招待してくれよな」
ルイ「勿論」

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〔 1133文字 〕


【人物】#エルリュー #ルイ
=====================

エルリュー「おう、どうした相談なんて珍しい。まぁなんでも聞けよ、伊達にここまで生きてねぇからな」
ルイ「うん、俺、結婚しようと思ってさ」

エルリュー「ゴフッ」
「……」
「え?……け、結婚……?」
ルイ「うん」
エルリュー「は?え?え、だ、誰と……ってかお前彼女いたの?」
ルイ「うーん…………うん…………」
エルリュー「なんでそこ歯切れ悪いんだよ!彼女じゃねぇのに結婚出来るか?出来ねぇだろ?」
ルイ「彼女……って……どういうの?」
エルリュー「……」
「えっ……と……」
「(まずどの辺から説明が必要なんだ……)」
「とりあえず、結婚したいと思う相手がいるんだな」

ルイ「うん」
エルリュー「相手はお前の事どう思ってるかわかってんのか?」
ルイ「どう」
エルリュー「好きか嫌いかって話だよ」
ルイ「嫌いじゃない……と思うけど」
エルリュー「……(大丈夫か?まさかコイツ全く脈のない女に求婚しようとしてないか?)」
ルイ「婿に来ないかって言われてて。向こうの親父さんに」
エルリュー「……はっ!?」
ルイ「それは断って」
エルリュー「えっ……」
ルイ「でも、結婚するのは悪くないかな、って思い始めて」
エルリュー「……」

ルイ「多分向こうも大丈夫だと思うんだけど、これでいいのかな、ってちょっと聞いてみたくて」
エルリュー「……」
「……なんで向こうも大丈夫だと思うんだ……?」
ルイ「……なんとなく。」
エルリュー「……」
「も……もしかしたら他に好きな奴がいるかもしれねぇぞ……?」
ルイ「あぁ」
エルリュー「(あぁ、て……)」
ルイ「そういうのは、聞いたことなかった」
エルリュー「……」
ルイ「今度聞いてみる」
エルリュー「……」
「おう……」

ルイ「エルリューはさ、なんでティアさんと結婚しようと思ったの?」
エルリュー「俺は……まぁ……」
「正直……向こうがしたがってたってのがデカいが……んー……」
「まぁ、巡り合せ、かな……」
ルイ「巡り合せ」
エルリュー「縁、てやつ?」
ルイ「縁……」
エルリュー「あいつに出会ってなかったら死ぬまで結婚なんてしてなかったかもな」
ルイ「……」
エルリュー「でも悪いもんじゃねぇよ。子供は死ぬほど可愛いし、嫁もおっかねぇけど可愛いし、保護者にも安心されるし……」
ルイ「そっか」
エルリュー「だから、お前が結婚したい相手が出来たってのは、素直に嬉しいよ」
ルイ「……」

エルリュー「頑張れよ」
ルイ「うん、ありがとう」

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〔 1100文字 〕