【保管庫閲覧規則】
1.保管物一切の外部持ち出しを禁ず。
2.編纂室を通さない保管物の改竄を禁ず。
3.保管庫は原則を公開書架とし自由閲覧を許可する。
2.編纂室を通さない保管物の改竄を禁ず。
3.保管庫は原則を公開書架とし自由閲覧を許可する。
※保管物の全ては編纂室による架空世界の集積記録であり、実在の人物・団体・事件とは一切関係がありません。
※一部保管物には、暴力・死・精神的衝撃、ならびに軽度の性表現・性暴力・虐待を想起させる描写が含まれる可能性があります。
※観測した事象の変遷により保管物に再編纂が生じる可能性があります。
※保管庫内は文書保存の観点より低湿度に維持されています。閲覧に際し眼または咽喉に乾きを覚えた場合は、適宜休息及び水分補給を推奨します。
※一部保管物には、暴力・死・精神的衝撃、ならびに軽度の性表現・性暴力・虐待を想起させる描写が含まれる可能性があります。
※観測した事象の変遷により保管物に再編纂が生じる可能性があります。
※保管庫内は文書保存の観点より低湿度に維持されています。閲覧に際し眼または咽喉に乾きを覚えた場合は、適宜休息及び水分補給を推奨します。
《編纂室連絡窓口》
【編纂室責任者】蓮賀ミツヨシ
【場所】#東部
【人物】#ガスト #エルリュー
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孤児院を見学に来た二人
子供に対して大人が足りていないのか、敷地の角で泣いている子供を誰もフォローしていない
子供を眺める身なりのいい男「なるべくいい血筋の健康で色が白い…」
エルリュー「………」眉をひそめる
緑師「エリスの名のもとに広く孤児を受け入れ、新しい家庭への架け橋となっております」
「ある程度大きな子ですと、生まれによって合う環境も異なりますので、それぞれに合わせて細やかに対応しておりますよ」
エルリュー「…………」不満げ
ガスト「………」
ガスト「お忙しい中ありがとうございました」
緑師「いえ、どうぞ健やかに」
車内にて
エルリュー「本当にあそこに入れるのか」
ガスト「……隊の規定上はそうなる」
エルリュー「……ブローカーみたいなもんじゃねぇのか」
ガスト「まぁそうとも言えるだろう」
エルリュー「……」
ガスト「養子斡旋所でもある。大樹教会の資金で運営されているから、当然北部貴族との繋がりが深い」
エルリュー「……あそこだと多分2人が……」
ガスト「扱いが変わるだろうな」
「でもそれも生まれの違いと言えばそれまでで、今までが逆に特殊な……」
エルリュー「………」
ガスト「………」「……嫌か」
エルリュー「……オッサン、別に俺をずっと家に置いとく必要なかったろ」
ガスト「……」
エルリュー「未成年だったし、保護監送りでよかったろ」
ガスト「……」
エルリュー「別に俺にどんな事情があろうがどんな生まれだろうが、あんたには関係なかったろ」
ガスト「……うん」
エルリュー「……」
ガスト「……簡単じゃないぞ」
エルリュー「……分かってる……」
ガスト「ていうか俺多分審査は通るけど、住み込みでお手伝いさん雇わないと」
エルリュー「?」
ガスト「でないとお前が出て行きたくなった時困るだろ」
エルリュー「なんで俺が出ていく時の想定してんだよ」
ガスト「……そりゃその内そうなるかもしれないだろ」
「お前には何も制約はないんだし」
エルリュー「そんな無責任に見えっかよ」
ガスト「……まあ……」「女の子との付き合い方的には……」
エルリュー「ハァ!?それとこれとは……」
ガスト「違うか?」
エルリュー「………」
ガスト「だってお前、下手したらこの先10年以上俺と住むことになるんだぞ」
エルリュー「それは別にいいだろ」
ガスト「結婚とかしづらくなるぞ~」
エルリュー「お前もだろが」
ガスト「俺は別に……」
エルリュー「なんだよこのヒゲ意味わかんねえ」
ガスト「(苦笑)」
エルリュー「……ていうか前にも話したろ。あんたが出てけって言うならいつでも出ていく」
「言わねぇなら、出ていく気ない」
ガスト「……うん」
ガスト「あのさぁ」
エルリュー「ん」
ガスト「ありがとな」
エルリュー「…………ん」
◆
エルリュー「俺さ、あんたが死んでも追い掛けたりしねぇから」
ガスト「なんだ急に」
エルリュー「そういうアレじゃねぇから心配すんなよ」
ガスト「お、おう……」
エルリュー「……」
ガスト「……」
エルリュー「……だから、あいつらのこと、あんたがいなくなっても責任持つから」
ガスト「……」
エルリュー「ちゃんと、投げ出さねぇから」
ガスト「……」笑み
◆
養子手続き完了後
ガスト「よし」
エルリュー「何書いてんだ?」
ガスト「委任状」
エルリュー「何の?」
ガスト「俺が死んだ時、お前にあいつらの後見人になって貰う為の証書」
エルリュー「」
ガスト「これがあれば、お前にあいつらを面倒見る権利があるから、俺が急にいなくなっても一緒に暮らしていける」
エルリュー「……」
ガスト「……ダメだったか?」
エルリュー「……いや……」
「……全然いい……けど……」
ガスト「ほら、今はいいけどさ、お前とあいつらって公的に繋がりがないから、こういうの無いと後々面倒だろうからさ」
エルリュー「……それは、うん……分かる……」
ガスト「?」
エルリュー「いやなんか、ちょっと……」
「……」顔を片手で覆う
ガスト「………婚姻届じゃないぞ?後見人な?」
エルリュー「わぁってるよウッセエな!!誰がオッサンと……!」
ガスト「(笑顔)」
ガスト「そういう反応されると何か照れ臭いな」
エルリュー「誰のせいだよ……!」
ガスト「えぇー俺かぁー?」
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