【保管庫閲覧規則】
1.保管物一切の外部持ち出しを禁ず。
2.編纂室を通さない保管物の改竄を禁ず。
3.保管庫は原則を公開書架とし自由閲覧を許可する。
2.編纂室を通さない保管物の改竄を禁ず。
3.保管庫は原則を公開書架とし自由閲覧を許可する。
※保管物の全ては編纂室による架空世界の集積記録であり、実在の人物・団体・事件とは一切関係がありません。
※一部保管物には、暴力・死・精神的衝撃、ならびに軽度の性表現・性暴力・虐待を想起させる描写が含まれる可能性があります。
※観測した事象の変遷により保管物に再編纂が生じる可能性があります。
※保管庫内は文書保存の観点より低湿度に維持されています。閲覧に際し眼または咽喉に乾きを覚えた場合は、適宜休息及び水分補給を推奨します。
※一部保管物には、暴力・死・精神的衝撃、ならびに軽度の性表現・性暴力・虐待を想起させる描写が含まれる可能性があります。
※観測した事象の変遷により保管物に再編纂が生じる可能性があります。
※保管庫内は文書保存の観点より低湿度に維持されています。閲覧に際し眼または咽喉に乾きを覚えた場合は、適宜休息及び水分補給を推奨します。
《編纂室連絡窓口》
【編纂室責任者】蓮賀ミツヨシ
【場所】#東部
【人物】#ガスト #エルリュー #ネクロ #カスタ
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エルリューが帰宅すると、ガストが中庭を眺めている
エルリュー「あれ、オッサン今日早上りだったのか?」
ガスト「んー、予定が変わってな」
エルリュー「なに見てんだ」
ガスト「アレ」中庭のネクロとカスタを指し示す
エルリュー「組手?」
ガスト「組手」
エルリュー「へぇ、ちょっとは様になってきたな」
ガスト「そうだな」
エルリュー「……」
ガスト「……」
エルリュー「あっズレた」
ガスト「……」
エルリュー「またズレた」
ガスト「……」
エルリュー「ネクロがもう息上がってんじゃねぇの?」
ガスト「カスタも結構バテてる」
エルリュー「あっ」
ガスト「あっ」
エルリュー「……入ったなー……」
ガスト「あれは痛い」
エルリュー「……」
ガスト「……」
エルリュー「キレたな」
ガスト「こういうの、いつ止めるべきなのか……」
エルリュー「危なくなったらでいいだろ……おーおーいくねぇ」
ガスト「まだ余力あったか」
エルリュー「火事場のナントカだろ。右!……ハズしたかー」
ガスト「身長差なかなか埋まらんなぁ」
エルリュー「あいつ好き嫌い多すぎんだよ行けっ!おしい!」
ガスト「確かにカスタはよく食うもんなぁ」
エルリュー「まぁチビはチビなりの戦闘スタイルがあるけど……やっぱリーチの差はでかいよな」
ガスト「カスタも動けるからなぁ」
エルリュー「あっ」
ガスト「おお……」
エルリュー「キレイに入ったな」
ガスト「流石にしんどいかなー……」
エルリュー「まだやるか。いいぞ~」
ガスト「あーあー鼻血出てるし……」
エルリュー「しかし、こうして見てると二人いてよかったよな」
ガスト「……そうだなぁ」
エルリュー「一人だったら俺らが相手するとこだったんだぜ?」
ガスト「はは……結構キツイかもなぁ……」
エルリュー「キツイって……30過ぎと10代じゃ全然違ぇ」
ガスト「ついにお前もそんなこと言うようになったか」
エルリュー「……オッサンはなんか、ずっとオッサンだよな」
ガスト「おー俺だってお前と会った時は20代だったんだぞ?」
エルリュー「そうだっけ?」
ガスト「そうだよ」「肌もツヤツヤだったし」
エルリュー「ヒゲでわかんねぇから!」
ガスト「そうか」
エルリュー「あっやべ」
ガスト「ん?」
「ああ~……」
伸びているネクロとカスタの元へ駆け寄るエルリュー
エルリュー「おう、大丈夫か?ネクロ、カスタ」
「しっかりしろ!」バケツで水をかける
ネクロ「うっ……」
カスタ「はっ、けほっ」
エルリュー「随分ハデにやったなぁ」
ネクロ「……るせー……」
カスタ「テテ……」
エルリュー「で、どっちが勝った?」
ネクロ「俺」
カスタ「俺」
エルリュー「……」
ネクロ「……」
カスタ「……」
ガスト「あぁ、大丈夫か」後から追いつく
ネクロ「俺だし」
カスタ「いや、倒れるとこ見たから」
ネクロ「意識あったし」
カスタ「倒れた方が負けだろ」
ネクロ「お前も倒れてんじゃねぇか」
カスタ「お前の後だから」
エルリュー「元気そうだな」
ガスト「まったく……あーあー青アザ作ってからに……」
ネクロ「オッサン!見てただろ俺の勝ちだよな!」
ガスト「えっ」
カスタ「俺だよね?」
ガスト「あっ、いや~それがなぁ……」
ネクロ「最後見てねぇの!?っかー使えねぇー!」
エルリュー「ずっと地面に伸びてる癖に口だけは元気だなコラ」つま先でつつく
ネクロ「蹴んなよハゲ」
エルリュー「なっ……ハゲてねーし!!ふざけんじゃねーぞドチビが!!」
ネクロ「ハッ……33にもなって煽り耐性なさすぎ」
エルリュー「るっせーよこのガキ……!人が心配してやってんのに調子に乗りやがってこの……!」
ガスト「まーまーまー……」
エルリュー「ナメやがってこなクソ……!!」
カスタ「エルリューキレ過ぎ……」
ネクロ「自覚あんだろ」
エルリュー「!!!」
ガスト「はい終了ー!飯の支度!」パンと手を叩く
ガスト「本日の夕食はラムシチュー!各自仕込み開始!貢献度順に取り分増量!」
「あとお前ら打ち身の手当てちゃんとしとけよ。明日腫れるからな」
ネクロ「チッ……」
ガスト「返事。」
カスタ「うす……」
ネクロ「ハイハイ」
エルリュー「……」
ガスト「返事。」
エルリュー「あ?」
ガスト「あ、じゃない。お前もやれよ」
エルリュー「……」
ガスト「まだハゲてないから気にすんな!」
エルリュー「まだってなんだよまだって!!」
ガスト「ほら行け!撤収!」
エルリュー「んだよったくよ……」
ガスト「ガキじゃないなら切り替えろっ」
エルリュー「っとにムカつくわあの小僧……」
ガスト「じゃあ今度お前がタイマン組手やればいい」
エルリュー「誰がやるかよ」
ガスト「負けそうで怖いか?」
エルリュー「まっ、負ける訳ねぇじゃん俺がネクロに……」
カスタ「……じゃあ俺レフェリーね」
エルリュー「はっ!?」
ガスト「じゃあ俺ネクロに羊肉100g」
エルリュー「んなっ……なんでだよこのヒゲ!」
ガスト「そういうとこだぞお前も……」
エルリュー「はあっ!?」
ネクロ「オッサン、芋下準備もう終わったから」
ガスト「あっ、早いな」
カスタ「俺玉ねぎやるよ」
ネクロ「ハゲはニンジンな」
エルリュー「………………!!」
ガスト「エル……とりあえず……とりあえず仕込もう……」
「ネクロもしつこいぞ」
ネクロ「ついうっかり」
「ところでさっきの話、本気?」
ガスト「ん?」
ネクロ「タイマン、張ってくれんの?」
エルリュー「……どうしても俺に相手してもらいたいっていうなら考えてらやんこともないが?」
「キチンとわきまえたお願い、出来るならな。」
カスタ「(どうしても優位に立ちたいんだな)」
ガスト「(大人げないとも言い切れない……か……)」
ネクロ「……」
エルリュー「……出来ねぇか?」
ネクロ「……別に。どうせ今日は無理だし」
エルリュー「なんだやっぱお願いできねぇか」
ネクロ「よく考えたらエルリューとはいつでも出来る」
エルリュー「ああ?」
ネクロ「そんなことよりさっさと仕込みしろよハゲ」
エルリュー「っ…………!!」
ガスト「ネクロ……!」
ネクロ「めんどくせ」カスタの脇に移動する
カスタ「……いつでも出来るってどういう意味?」小声で
ネクロ「さっきみたいに煽り続ければそのうち手が出る。わざわざ頼むことでもなかった」
カスタ「……なるほど」
「勝てると思うのか?」
ネクロ「微妙。射撃はまだ無理だけど近接ならワンチャンあるか、ってとこ……」
カスタ「ふーん……」
ネクロ「お前は近接いけるだろ」
カスタ「かもね」
ガスト「……なんやかんや仲良いよな……なに話してるか知らんが……」
エルリュー「チッ……」
ガスト「お前もあんまり根に持つなって。毎回同じような煽りなんだから」
エルリュー「俺がナメられてんのが腹立つんだよ……!」
ガスト「お前がそうやってリアクションとるから……まぁそこがいいとこでもあるんだが……」
エルリュー「ってかオッサンも仕込みしろよ!」
ガスト「俺味付けっていう大役が控えてるから休憩」
エルリュー「はぁ?ふざけんな」
ガスト「いや全然ふざけてない。ほら日が暮れるぞ」
エルリュー「チッ……!」
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