【保管庫閲覧規則】
1.保管物一切の外部持ち出しを禁ず。
2.編纂室を通さない保管物の改竄を禁ず。
3.保管庫は原則を公開書架とし自由閲覧を許可する。
2.編纂室を通さない保管物の改竄を禁ず。
3.保管庫は原則を公開書架とし自由閲覧を許可する。
※保管物の全ては編纂室による架空世界の集積記録であり、実在の人物・団体・事件とは一切関係がありません。
※一部保管物には、暴力・死・精神的衝撃、ならびに軽度の性表現・性暴力・虐待を想起させる描写が含まれる可能性があります。
※観測した事象の変遷により保管物に再編纂が生じる可能性があります。
※保管庫内は文書保存の観点より低湿度に維持されています。閲覧に際し眼または咽喉に乾きを覚えた場合は、適宜休息及び水分補給を推奨します。
※一部保管物には、暴力・死・精神的衝撃、ならびに軽度の性表現・性暴力・虐待を想起させる描写が含まれる可能性があります。
※観測した事象の変遷により保管物に再編纂が生じる可能性があります。
※保管庫内は文書保存の観点より低湿度に維持されています。閲覧に際し眼または咽喉に乾きを覚えた場合は、適宜休息及び水分補給を推奨します。
《編纂室連絡窓口》
【編纂室責任者】蓮賀ミツヨシ
【場所】#南部
【人物】#クロード #マル #ステラ
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南部のとある商社にて
クロード「マル……!!マルマルマル!!」
マル「あんだようるせえなどうした」
クロード「うまっ!うまうま……」
マル「馬?」
クロード「産まれた!!」
マル「はっ!?」
クロード「産まれたって!!電話が!!」
マル「なっ、明日までかかりそうだからってさっき病院から戻ってきたんじゃなかったのかよ……!」
クロード「だが産まれた!!行くぞ!!」
マル「えっちょ……」
クロード「テッド!聞こえてたなそういうことだ!悪いがまた抜ける!行くぞマル走れ走れ」駐車場に誘導する
マル「なんで俺まで……」
クロード「見たくないのか俺の子が!」
マル「ど……どんな圧だよ……」
クロード「俺は事故りそうだから運転してくれ頼む。だが急げよ限りなく早く!」
マル「ドライバーかよ……ったく安全運転だぞ俺ぁ」
クロード「分かっているさこのグズ!急いでくれもっと早く!早く!」メーターボックスを叩きつつ
マル「運転して欲しいなら大人しくしてろよ!お前が慌てたとこでもう産まれてんだから……」
クロード「そうだよ産まれてる!ステラと俺の子が……ステラと俺の……ウッ……」
マル「まぁなんだ、無事に産まれてよかったな」
クロード「行けマル!渡りきれ!」
マル「うわっちょ……!!てめふざけんなよ!勝手にギア上げんな!!」
クロード「次の交差点は左だぞ!」
マル「大人しくしてろっつっただろ捨ててくぞ!」
クロード「いいのか?」
マル「あん?」
クロード「父と子の初めての邂逅に水を指すことになるんだぞ?」
マル「お前の行儀の悪さが原因でな。もういい加減俺もその論法には慣れたわ」
クロード「お前も少しは進歩したと言うことか。俺としても喜ばしい事でなによりだ」
マル「何でそう上からなんだよ、ったくよ……」
病院に到着
病室の前で立ち止まるクロード
クロード「……」
マル「(流石のこいつも緊張してんのか)」「……普段通りでいけよ」
クロード「……ああ」
戸を開け
クロード「遅くなってすまない!……」
ステラ「あっ、ほらパパですよ~」赤ん坊を抱いている
クロード「……」
ステラ「あっマルさんも来てくれたの」
マル「おう、おめでとう。大丈夫かい」
ステラ「ふしぶし痛い~。でも、見て、かわいいの……見てると痛みも忘れちゃう……」
マル「はは、すっかり母親の顔だなぁ」
ステラ「そうかな?へへ……」
マル「お前もなんか言えよ口達者」
クロード「………………お……」
ステラ「お?」
クロード「……おとこ……?おんな……?」
ステラ「ふふ~……男の子!」
マル「お、勘が当たったか」
ステラ「そうなんです~かわいいかわいい男の子……」
クロード「男の子………………」
ステラ「あなたの息子だよ」
クロード「お、俺の……」
マル「……」
ステラ「ほら、抱いてあげて」
クロード「~っ……」モタモタしつつ抱き抱える
ステラ「目の色がね、……開けるかな~」
クロード「………………」
ステラ「あ、ほら、あなたと一緒……」
クロード「…………」目を見開いて見つめている
ステラ「ふふ……かわいい……」
クロード「……」
ステラ「クロード……」
クロード「……」
ステラ「家族が増えたね」
クロード「…………っ……」
ステラ「これからよろしくね、パパ」
クロード「………………ス、ステラ……っ」
ステラ「名前を決めなきゃね」
クロード「ステラ…………っ……うう……」
ステラ「あ、あくびしたぁ」
クロード「うぐっ……あ、ありがとうステラ……っ」
ステラ「頑張りましたから~」
クロード「グス……ありがとう本当に……本当……よく……っ」
ステラ「クロードもよく頑張りましたね。でも大変なのはこれからよ?」
クロード「うん……うん……」「かわいいな……」
ステラ「でしょ~?」
クロード「君に似てる……」
ステラ「そうかな?ふふっ」
クロード「本当……俺の……グスっ……子供……っ……ありがと……っ」
ステラ「もう泣きすぎ~ほらティッシュティッシュ!」
クロード「えぐえぐ……」
ステラ「マルさんそこのタオルとって!」
マル「おうおう……ほらクロード」
クロード「ずびび」タオルで鼻をかむ
ステラ「あっ、そっちじゃない……もう~」
クロード(ステラに赤子を渡しつつ)「……グス……何か、必要なものがあったら届けるよ。退院まで毎日来るから」
ステラ「あは、大丈夫よ大体のもの揃ってるから。でも顔出してくれるのは嬉しいかな」
マル「ステラ、姉ちゃんも顔見たがってるんだが来ても大丈夫か?」
ステラ「もちろん~!シェリアさん会いたい!」
マル「じゃあ連絡しとくわ」
クロード「じゃあステラ……また来るから」
ステラ「うん」
クロード「名前、考えような」
ステラ「そうね!」
クロード「うん……じゃあ、おやすみ……」
ステラ「おやすみ」
クロード「……」
ステラ「……」
クロード「また明日……」
マル「お大事に」
ステラ「ありがとう。お気を付けて~」手を降る
車に戻るクロードとマル
マル「……」
クロード「……」
マル「……まぁ、ほんと無事産まれてよかったよ。おめでとさん」
クロード「……ありがとう」
マル「ますます働かなきゃなぁ」
クロード「……そうだな」
マル「……」意味ありげにクロードを見る
クロード「……なんだ」
マル「お前もかわいいとこあるんだな」
クロード「当然だ」
マル「なんで偉そうに言うんだよ……」
クロード「惚れ直したか」
マル「惚れてる前提かよ……」
クロード「……っはー~…………」脱力して座席に沈み込む
マル「無理して気張んなよな」
クロード「別に平常心だ……」
マル「局着くまで寝てろよ」
クロード「……誰が……」
「……」寝息を立て始める
マル「……」
「(ほんと、憎たらしいけどかわいい奴だよ)」
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