【保管庫閲覧規則】
1.保管物一切の外部持ち出しを禁ず。
2.編纂室を通さない保管物の改竄を禁ず。
3.保管庫は原則を公開書架とし自由閲覧を許可する。
2.編纂室を通さない保管物の改竄を禁ず。
3.保管庫は原則を公開書架とし自由閲覧を許可する。
※保管物の全ては編纂室による架空世界の集積記録であり、実在の人物・団体・事件とは一切関係がありません。
※一部保管物には、暴力・死・精神的衝撃、ならびに軽度の性表現・性暴力・虐待を想起させる描写が含まれる可能性があります。
※観測した事象の変遷により保管物に再編纂が生じる可能性があります。
※保管庫内は文書保存の観点より低湿度に維持されています。閲覧に際し眼または咽喉に乾きを覚えた場合は、適宜休息及び水分補給を推奨します。
※一部保管物には、暴力・死・精神的衝撃、ならびに軽度の性表現・性暴力・虐待を想起させる描写が含まれる可能性があります。
※観測した事象の変遷により保管物に再編纂が生じる可能性があります。
※保管庫内は文書保存の観点より低湿度に維持されています。閲覧に際し眼または咽喉に乾きを覚えた場合は、適宜休息及び水分補給を推奨します。
《編纂室連絡窓口》
【編纂室責任者】蓮賀ミツヨシ
【場所】#東部
【人物】#ネクロ #カスタ
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カスタ「そういや、誕生日おめでとう」
ネクロ「あん?ああ、そうか……」
カスタ「今年はバタバタしてたからな。総長就任とか」
ネクロ「すっかり忘れてた」
カスタ「忙しいもんなぁ」
カスタ「俺も今年は申し訳程度だけど、コレ」
ネクロ「いつまでもマメな奴……」
カスタ「そんでこっちがあいつの分」
ネクロ「……………………」
カスタ「必ず貰うように。」
ネクロ「……お前、あの時」
「俺が……」
「……」
「いや、なんでもない」
カスタ「感謝してるよ。お前の選択に。」
ネクロ「……何も言ってねえ」
カスタ「うん。」
「俺はあの時、お前が居なかったら持たなかったかもしれない」
「だから、短い間でも、一緒に居てくれたあいつの事は一生忘れない」
ネクロ「……忘れろよ」
カスタ「忘れないよ。俺にとっても、初めて殺した人間だと思ってる」
ネクロ「……お前は何も……」
カスタ「共犯、だって」
カスタ「思わせてくれよ」
ネクロ「……」
「俺がお前を道連れにしなかったら、他の道もあったかもしれない」
カスタ「そしたら、この地区はもっと荒れてたかもしれない」
「結局平和じゃないと、夢を見ることもできない」
「だからお前の考えには、心から賛同してるつもり」
「その力量があるなら、なおさら」
ネクロ「……」
カスタ「その内情勢が落ち着いたら、早期退職で退職金貰って、郊外に小さなパスタ屋でも開こうかなぁ」
ネクロ「郊外でいいのか」
カスタ「別に流行らせたい訳じゃないしね」
ネクロ「儲けないと食っていけねぇだろ」
カスタ「だから退職金が必要なんだよ。その為にあくせく働くの」
ネクロ「……」
カスタ「俺のささやかな夢の為にも今は、こうしてお前の背中を守って、仲間を守って、そうするのが最善策だと思ってる」
ネクロ「……」
カスタ「だから兄弟、後悔なんてないよ」
カスタ「今も料理はできるしね」
ネクロ「……俺も……」
「……」
「……」
カスタ「うん。わかってるよ。ネクロはシラフじゃ素直になれないからね」
ネクロ「チッ……」
カスタ「お前の根っ子は俺がずっと抱えとく。だからしがらみのないお前は好きなように思い切りやればいい。」
ネクロ「…………」
カスタ「頼りにしてるよ、兄弟。」
ネクロ「ああ……兄弟。」
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