【保管庫閲覧規則】
1.保管物一切の外部持ち出しを禁ず。
2.編纂室を通さない保管物の改竄を禁ず。
3.保管庫は原則を公開書架とし自由閲覧を許可する。
2.編纂室を通さない保管物の改竄を禁ず。
3.保管庫は原則を公開書架とし自由閲覧を許可する。
※保管物の全ては編纂室による架空世界の集積記録であり、実在の人物・団体・事件とは一切関係がありません。
※一部保管物には、暴力・死・精神的衝撃、ならびに軽度の性表現・性暴力・虐待を想起させる描写が含まれる可能性があります。
※観測した事象の変遷により保管物に再編纂が生じる可能性があります。
※保管庫内は文書保存の観点より低湿度に維持されています。閲覧に際し眼または咽喉に乾きを覚えた場合は、適宜休息及び水分補給を推奨します。
※一部保管物には、暴力・死・精神的衝撃、ならびに軽度の性表現・性暴力・虐待を想起させる描写が含まれる可能性があります。
※観測した事象の変遷により保管物に再編纂が生じる可能性があります。
※保管庫内は文書保存の観点より低湿度に維持されています。閲覧に際し眼または咽喉に乾きを覚えた場合は、適宜休息及び水分補給を推奨します。
《編纂室連絡窓口》
【編纂室責任者】蓮賀ミツヨシ
【人物】テル エルリュー ネクロ
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テル「エルリューさんにとっての総長ってどんな存在ですか?」
エルリュー「生意気でデキのいい弟」
テル「デキいいですか」
エルリュー「良すぎだな。お陰で損する」
テル「……」
エルリュー「お前にとってはどうなんだ?」
テル「僕ですか?」
「僕にとっては……」
テル「……不器用で寂しがり屋な、優しい人です……」
エルリュー「…………」
テル「優し過ぎるのが難点かと……」
エルリュー「……そうか」
◆
ネクロ「俺にとってのテル?」
エルリュー「そう。可愛い参謀?」
ネクロ「……」
「信頼できる目であり武器だ。よく研がれた刃物」
エルリュー「……個人的には?」
ネクロ「……個人的もなにもない」
エルリュー「そうか?なんかあるだろ」
ネクロ「……しいて言うなら……辛抱強い」
エルリュー「そこがチャームポイント?」
ネクロ「……知識に貪欲で、いつでも芯は冷静で賢い。敵には回したくない」
エルリュー「……」
ネクロ「俺は立場上あいつを評価する視点になるが、あいつの能力は純粋に尊敬している。俺には持ち得ないものだ」
エルリュー「お前さ、テルには結構甘えてんのな」
ネクロ「は?」
エルリュー「テルはお前の事不器用だって」
ネクロ「……」
エルリュー「俺はお前は器用過ぎるんだと思ってた。物分かりが良すぎだって」
ネクロ「……」
エルリュー「良かったな。何でも受け止めて貰える相手に出会えて」
ネクロ「別に……」
エルリュー「何やっても離れないって安心感があんだろな」
「俺だってお前の事なんでも受け止めてきたと思うんだがなぁ」
ネクロ「知るかよ……」
エルリュー「昔からビミョーに尊敬されてない感あっからな……」
ネクロ「自覚あったか」
エルリュー「おお?」
ネクロ「お前の方がテルよりずっと頼りない」
エルリュー「冗談」
ネクロ「真面目に」
◆
テル「……実はずっと会話を聞いていた訳なんですけども」
ネクロ「……!!」
「……テメェどういう企みだ……」
エルリュー「別に……単なる好奇心で……」
「こんな傷付く羽目になるとは思ってなかったが……」
ネクロ「お前がそうだから俺がこうなんだってよく分かっただろ」
エルリュー「うっ……」
テル「そして僕がこうだから、貴方がそうであると」
ネクロ「…………」
テル「甘えて貰えているなら大変嬉しいです。時々ムカつきますが」
ネクロ「チッ……」
テル「これからもどうぞ存分に」
ネクロ「おいハゲ」
エルリュー「俺に振るなよ……」
ネクロ「ハゲの自覚もあったか」
エルリュー「お前なぁ!この状況でなぁ!」
テル「はいはい落ち着いて」
テル「ええと、」
「こういうやりとりがあっても、エルリューさんは総長を”デキがいい”と評価されてる訳ですが、僕からしたら充分”甘え”に映るので、エルリューさんの視点は総長に対する尊重に溢れていると思うんですね」
ネクロ「……」
エルリュー「……」
テル「そして総長はエルリューさんにもいつも甘えているんですよ。不器用ながら」
エルリュー「なんて可愛げのない……」
ネクロ「お前に大人げがないんだ」
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