【保管庫閲覧規則】


1.保管物一切の外部持ち出しを禁ず。
2.編纂室を通さない保管物の改竄を禁ず。
3.保管庫は原則を公開書架とし自由閲覧を許可する。


※保管物の全ては編纂室による架空世界の集積記録であり、実在の人物・団体・事件とは一切関係がありません。
※一部保管物には、暴力・死・精神的衝撃、ならびに軽度の性表現・性暴力・虐待を想起させる描写が含まれる可能性があります。
※観測した事象の変遷により保管物に再編纂が生じる可能性があります。
※保管庫内は文書保存の観点より低湿度に維持されています。閲覧に際し眼または咽喉に乾きを覚えた場合は、適宜休息及び水分補給を推奨します。


《編纂室連絡窓口》

ご連絡・ご感想等は以下をご利用ください。

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【編纂室責任者】蓮賀ミツヨシ


【場所】#東部
【人物】#エルリュー #ネクロ
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自宅にて
ガスト殉職を受け、必要書類を前に


エルリュー「……今更だけど……俺……あいつの同居人以外の何でもないんだよな……」
ネクロ「……」
エルリュー「これまでも散々人に聞かれたりして、何でもねぇよって答えてきたけど、こうして公的な手続きとかあると、俺にやる権利無さすぎて、改めて、なんか……」
ネクロ「堪えるか」
エルリュー「…………」

ネクロ「……あいつの何でありたかった?」
エルリュー「……わかんねぇ……」
「けど……俺が後始末する権利くらいあってもいいんじゃねぇのって……ちょっと、思っちまった……」
「このサイン、俺が書いたって……俺が……」
「……」
ネクロ「……」

エルリュー「まあ俺が書いたんだけどさ……」
ネクロ「カスタ(長子)が未成年だったからな」お前後見人だから

ネクロ「充分ただの同居人じゃねえじゃん」
エルリュー「あと数年よこんなん……」
ネクロ「あと数年で俺らとも他人かよ」
エルリュー「……」
ネクロ「紙切れの方が信頼できるならどうぞお元気で」
エルリュー「………悪い……」
ネクロ「世話焼けるオッサンだよな全く」
エルリュー「まだオッサンじゃねぇし……」
ネクロ「37!」

ネクロ「お前が望むならくたばった後はヒゲの墓にブチ込んでやるよ」
エルリュー「……お前にもそんな権利ないだろが……」
ネクロ「……」
エルリュー「俺死んだらどうなんのかなぁ。そういや考えたことなかったな。あの女(母親)まだ生きてんのかな……」
「あの女に手続きされんの癪だなぁ……」
ネクロ「なら今のうちに結婚相手見つけとけよ」
エルリュー「あぁ、そっか……」
ネクロ「……」
「俺は、エルリューが他人だと思ったことねぇから」

エルリュー「……」
ネクロ「何もできねぇのが悔しいのは、こっちもだから」
エルリュー「可愛いやつ…………」
ネクロ「黙れ」

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