【保管庫閲覧規則】
1.保管物一切の外部持ち出しを禁ず。
2.編纂室を通さない保管物の改竄を禁ず。
3.保管庫は原則を公開書架とし自由閲覧を許可する。
2.編纂室を通さない保管物の改竄を禁ず。
3.保管庫は原則を公開書架とし自由閲覧を許可する。
※保管物の全ては編纂室による架空世界の集積記録であり、実在の人物・団体・事件とは一切関係がありません。
※一部保管物には、暴力・死・精神的衝撃、ならびに軽度の性表現・性暴力・虐待を想起させる描写が含まれる可能性があります。
※観測した事象の変遷により保管物に再編纂が生じる可能性があります。
※保管庫内は文書保存の観点より低湿度に維持されています。閲覧に際し眼または咽喉に乾きを覚えた場合は、適宜休息及び水分補給を推奨します。
※一部保管物には、暴力・死・精神的衝撃、ならびに軽度の性表現・性暴力・虐待を想起させる描写が含まれる可能性があります。
※観測した事象の変遷により保管物に再編纂が生じる可能性があります。
※保管庫内は文書保存の観点より低湿度に維持されています。閲覧に際し眼または咽喉に乾きを覚えた場合は、適宜休息及び水分補給を推奨します。
《編纂室連絡窓口》
【編纂室責任者】蓮賀ミツヨシ
【場所】#お屋敷
【人物】#ショウ #ネクロ #テル
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ロイスの屋敷にて
掃除中のショウ
ショウ「やっぱこういう溝の汚れを一掃できると気持ちいいよな~……」
巡回ついでに屋敷を訪れ、それを眺めていたネクロ
《回想》
隊員「やつら地下通路に逃げ込んで…!」
テル「では燻りましょう。風下配置頑張って下さい」
隊員&賊「うわああああ」
《回想終わり》
ネクロ「……そうだな……」
ショウ「今日なんか煙いなお前……」
ネクロ「旧市街でちょっとな……」
ショウ「前から思ってたんだけどさ、総長ってそんなアチコチうろついてていいのか?」
「もっと安全圏で偉そうに構えてるイメージ……」
ネクロ「……俺は特例的に承認された経験の浅い青二才だから、実地経験を積む名目で許されている……」
ショウ「(青二才って自覚あったのか……)」
ネクロ「それを支えるべく各本部長の権限を強め、決裁には逐一各本部長の承認が必要になっている」
「だから俺が急にくたばっても組織運営にそこまで影響はないが、権威を増した各本部長同士はふんぞり返って連携が取りにくくなっている」
「その分のフォローもあって俺があちこち出回って……」
テル「今急にくたばる話してました?」不意に横から出てくる
テル「こっちがどれだけ貴方の動きを更にフォローしてると思っているんです?」
「現体制でどれだけ事務的管理が膨大してるか承知しています?」
「組織運営に影響ないとかよく言いますよ」
ネクロ「充分起こり得る話で……」
テル「そしたら僕全部放棄しますからそのつもりでいて下さいよ」
ネクロ「そこは引継ぎをだな……」
テル「嫌ですよ面倒な」
ネクロ「面倒とかいう話かよ……」
テル「ていうか一応部外者に安易に話す内容でしたか?」
「ただでさえ山岳アズラは北壁繋がりが多いのに……」
ショウ「俺がスパイって言いたいのか?」
テル「起こり得る話です」
ショウ「……さすが、高原アズラは血の気が多いって言うもんな」
テル「あいにく僕は森生まれなので」
ショウ「ああ、生まれより血って濃いんだな」
ネクロ「その辺にしとけ……」割って入る
ネクロ「いたずらに部族間対立を煽るのは?」
テル「…フォレス人至上主義を助長させるだけで互いの利になりません」
ネクロ「そうだ。だから少数部族は手を取り合って」
テル「フォレス人を叩くことで一致団結」
ネクロ「それでいい」
ショウ「いいのかよ……」
ネクロ「大まかな勢力図としてはそれでいい。少なくとも梢外では」
テル「共通の敵がいる方が集団はまとまりやすいんです」
「ようは楽団の指揮者ですよ」
ショウ「レジスタンスにもよく打倒フォレス人!とか掲げてるのがいるけど…」
「護衛部は推奨してんのか?」
ネクロ「俺個人としてはそれで国が回るなら問題ないと思っている」
「隊運営も同じだ」
テル「破天荒な総長憎しで一致団結」
ネクロ「結果実際に打倒されてもそれまでの実力だったというだけだ」
ショウ「お前はフォレス人なんだよな?」
ネクロ「さぁ」
ショウ「さぁって……」
ネクロ「純粋なフォレス人なんてのは北部貴族と一部中央民くらいしかいないんじゃないか」
テル「血が混ざって久しいですからね」
ネクロ「同じ人間同士がこの痩せた土地で暮らす中で、血で優劣を分けるのは不毛だ」
ショウ「…………」
テル「そろそろ時間です」
ネクロ「ロイスに帰ったと伝えてくれ」
ショウ「わかった……」
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