雑記 -backyard- 雑然とした管理人の部屋

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【トライバルラグの話】#織物

◆トライバルラグとは
広義には部族民が製作する敷物全般の総称。
狭義には絨毯(パイルのあるもの)のみをさす。


……とのことで、ミツヨシがかねてより非常に関心を寄せていたトライバルラグ関連について、忘備録を兼ねて気付きをまとめていきます。

そもそもなんでトライバルラグに憧れているのか。
ひとえにデザインがカッコいいと感じるからという部分が大きいのですが、羊を育てるところから、毛を刈り糸を紡ぎ染め上げ、一目一目結び織りあげられたラグ……
食べる草の質や気候に毛質は左右され、また織り手の生活形態、用途ごとに仕上がりの変わるその土地の風土・文化の塊。
そんなところに強く惹かれておりまして……

で、ビギナーなりにちょこちょこ集めていたものをご紹介していきます。
月戦の物語自体にはさして関わる要素でもないですが、参考地域の文化として作中にも息づいているものかと思うので、学びを兼ねて……


◆No.1 推定トルクメンラグ
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【サイズ】約30㎝×30㎝(フリンジ除く)
【糸】コットン、ウール
【結び】ペルシャ結び
【製造元】不明
【製造時期】不明
【色】赤、オレンジ、ペールオレンジ、焦げ茶、黒

入手順にいきます。
こちらは数年前国内で入手した来歴不明の一枚です。
中古品を安価に取り扱っているショップで、パイル抜けやダメージもそこそこありますが単純に安価さと柄が気に入って選びました。
当初あまりの織りの細かさと模様の正確さ、鮮やかな色味とゴワっとした手触り、そして安価さ(千円台)と無知さで
(化繊で機械織りなんじゃ……やっぱ安かろうか……)
等と思っていたのですが、その後2度ほど洗ってみて認識がガラリと変わり……

来歴不明で購入しているため製造国も織られた時期も判りません。
ただ色々調べるうちにこの柄は恐らくトルクメンのテッケであると判りました。
中央のメダリオン、ギュルと呼ばれる部族の紋章で、黒い十字で区切られた文様はトルクメニスタン南部を主なテリトリーとするテッケ支族のデザイン。

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白っぽく写っている糸は肉眼だとアクリルの肌色みたいな色なんですが、何故か写真写りはよくてそれが伝わりにくい……
余りに均一な色で「ええー」と思う原因だったのに……


このテッケギュルというのはトライバルラグの中でも人気の柄なので、商業ラグが生産されるようになってからは他の部族も織るようになりました。
そのため製造地の特定はできませんが、織りはペルシャ結びで、キリムエンドがないわりにセルビッチ(ラグの耳。ここがほつれると織り地が崩壊していくため、頑強な糸で補強されている。獣毛なら山羊毛が使われることも)にほつれ箇所があり、パイル抜け等の使用感から、元は長いランナーだったものを分割して販売されたものなのでは…?と……

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擦り切れたセルビッチ(黒い糸)。下地のキリム部分が露出している。
フリンジはオレンジの別糸で根元を結ばれている。

30×30㎝くらいのミニラグは各地域でお土産用に織られているものも多いのですが、
そういうラグは大抵上下にキリム織り(平織り)の列があり、デザイン的にも余白無しというのはあまり見かけないです。
古いラグというのはダメージの少ない箇所がカットされてクッションカバーやらに二次加工されて販売されたりするのですが、カットしても売れると判断されるラグというのは、元は結構な逸品であることが多いと思うんですよ……
現に初見で機械織りか?とまで思ってしまった細かさですが、トルクメンラグとしては標準的であるようです。

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定規の向きを間違えた。なんとなく細かさの参考になればと…

これをひとつひとつ結んで織っていくと思うと気が遠くなります……
そしてカリカリに短く刈られたパイルもトルクメンラグの特徴かと思います。
元々トルクメンの赤い縦長のラグというのはテントの玄関にドア替わりに垂らすためのもので、鮮明に模様を出すため、また重量を軽くする意味でも短く刈られているのだと思います。

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裏面

とにかく糸が細くてですね!
糸質もかなり良くて太さにムラが無さすぎなんです。
植物片の混入が余りにもないので(ごくわずかにあり)そこそこ踏まれ、また経年しているのかもしれません。
染料は化学染料も使用されているかもしれません。
化学染料自体は登場してから結構経っているため、経年100年もののラグにも使用されていたりします。

ただ二度洗った際は結構な色落ちでした。一度目はウール用洗剤を使用して水が真っ赤になり、二度目はシャンプー洗いでオレンジになりました。
化学染料は基本的に発色がよく退色しにくく色落ちも少ないです。
真偽は不明ですが、少なくともオレンジ色の糸については草木染なんじゃないかと思っています……透明感があってさ……
この色だけ繊維の細かさが段違いで、ツヤがあって柔らかく撫でるとめちゃめちゃ気持ちいいです。
その分他よりへたっていて、オレンジのとこだけ少し凹んでいます。
また、シャンプー洗い後にパイルの手触りが劇的によくなり、織り地も柔らかくなりました。

実はこれまで《安価な一枚》の印象に囚われており結構粗雑に扱っていたのですが(ベランダに敷いたりとか)、色々知るにつれ失礼な事してたんじゃないかな!?と意識が変わってきており……いやラグはラグなので踏んでもいいとは思うんですが……
真偽は判りません。判りませんが、これがもし手紡ぎ手織りの生粋のトライバルラグのカットピースなのだとしたら、あまりの技術に驚嘆しかないです。
ほんまもんのオールドヴィンテージの可能性にロマンを感じてしまうよ。
経緯も含めとても気に入っていて、印象的な一枚です。

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毛糸、光源で表情が全然変わるので撮るのが難しい……
オレンジの糸だけ柔くてカット面の角度が違うので、他の色と光り方が違っています
これは美人に撮れたな……





◆No.2 パキスタンミニラグ
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【サイズ】約30㎝×29㎝(フリンジ除く)
【糸】コットン、ウール
【結び】ペルシャ結び
【製造元】パキスタン
【製造時期】近年
【色】きなり、キャメル、テラコッタ、水色、モカブラウン、黒

こちらは国内のパキスタン人の方が開いているショップで購入したものです。
何度か写真出してますね。
上のラグと入手時期は同時期だったのですが、その頃は上のラグの凄さに気付いていなかったので、これまで撮影に使ってなかったのです……

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これぞ商業ミニラグ、という感じですが、手紡ぎ糸の揺らぎが存分に味わえて、糸質もとんでもなくいいです。
パイルも長めでさっきのトルクメンラグの5倍くらいあります。フッカフカです。
頬ずりできるレベルの柔らかさ。
また色の透明感が凄い!
この色ムラを眺めているだけで酒が呑めるってもんですよ……

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これも定規の向きが違ったわ……

上下はキリムエンドになっていて、縦糸はピンク。
耳も綺麗に巻かれている、新品のラグです。
あ、普通に多少の植物片は糸に混入していました。表に響くものではないです。

これは模様で部族が辿れるものでもないかなと……まぁよくあるトランジ(ひし形)メダリオンのトライバルデザインという感じなのではないかな……よく見ると色を織り込み忘れた箇所があったりゆるく柄を調節してたり、糸質といい、手仕事感満載さに癒される一枚です。
これはとてもじゃないけど踏めなくて、見るからに清潔だったので洗ってもいないです。
主に手元でさわさわする用になっています。




◆No.3 シラーズキリム
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【サイズ】約60㎝×40㎝(フリンジ除く)
【糸】ウール
【織り】キリム
【製造元】イラン シラーズ
【製造時期】近年
【色】きなり、ライトベージュ、テラコッタ、水色(濃)、水色(薄)、セージ

これは以前貼った近所の催事で買ったものですね。
カシュガイ族が織ったかもしれないシラーズに集積する商業キリムの一枚。
1回シャンプー洗いしていて今も作業机下に敷いています。
よく踏んでる辺りは気持ち柔らかくなってきた気も……!?

新しいキリムにあるあるな、雰囲気出す為に意図して段染めに染められた糸が特徴的。
裏に釘の錆跡があったのですが、形を矯正する際すのこのようなものに釘打ちしてピンと張らせて乾かすようです。
糸質は結構ガサガサで固め。植物片、ビニール片等結構混入。
出来立てキリムを味わえるフレッシュな一枚です。




◆No.4 キリムポーチ
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【サイズ】約12×17㎝
【糸】ウール
【織り】キリム
【製造元】不明。アナトリアかも(二次加工元トルコ)
【製造時期】近年
【色】赤、ペールオレンジ、黄土、濃グレー、薄グレー

シラーズキリムを入手した後、古くてこなれたキリムが触ってみたくなり、国内ショップで購入したもの。
オールドキリムのカットピースを使用したトルコ製のポーチで、二次加工されるオールドキリムは上質であろうという算段です。
糸はシラーズのものと比べてだいぶ細く、また太さのムラも大きいです。

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縦糸が露出した部分。横糸と同じような太さのウール

特筆すべきは縦糸もウールであるというところ。
最近織られたものほど縦糸は頑丈で扱いやすいコットンに切り替わっているので、こちらはそこそこちゃんと古いものなのかも……(シラーズもウールだったけどさ)
アナトリアキリムにはウシャク、カイセリ、コンヤ、アダナなどのエリアがあるのですが、ちょっと知見が浅くて推定できず。

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織る際の向きとしてはこう(上下逆の可能性もある)

模様は《雄羊の角》かと思われます。
男性性、ヒロイズムの象徴とされ、好きなモチーフです。
これと女性性を表すエリベリンデが合わさると、ベレケットという受胎のパターンになります。
+中に《星》が入っていると見てもいいかな?

これの片割れっぽいポーチの画像を別の店で見かけたので、なんか雄羊の角がばーっと総柄ぽく並んでいたキリムの欠片っぽいです。
ジグザグしたとこはボーダーとの境かなと思うので、これは結構はじっこかも。
大体の敷かれていたオールドラグは中央らへんがすり減っているので、二次加工は端の辺りの生地になるのは言わずもがなですね。

赤が良い感じに褪せていて茜染めかなとか、濃いグレーは原毛かなとか、小さいながら楽しめます。糸はツヤがあって美しいです。
裏は縫い付けられてて見れません。

肝心の感触ですが、確かに柔らかくはあるものの、糸質的にちくちくしました。
というかカットして揃えられたパイルと違って、撚られた糸で織られたキリムは繊維があちこちに出るのでどうやってもちくちくはするか。
あ、でも植物片はなさげです。
その点ではやはり確実に柔らかくなっているかと思います。




◆No.5 アフガニスタンラグ
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【サイズ】約120㎝×85㎝(フリンジ除く)
【糸】コットン、ウール
【織り】ペルシャ結び
【製造元】アフガニスタン
【製造時期】近年
【色】淡い草木染めで色々

こちらが先日海を越えてやってきたラグです……
アフガニスタンで作られたけどパキスタンの倉庫にあって店の人はアメリカはバークレーっていう……

パキスタンとは時差4時間で大差ないけど、バークレーは14時間くらい違っててお店の人だけ時間帯が全然違う中即レス応対で凄かった……ファミリーネームが貴族由来だったんだが、速攻で発送手配してくれるし梱包もめちゃめちゃ丁寧で、3.8㎏もあったんで送料エグかったんですが、ここで買ってよかったなって……
ありがとうございました……

こちらはいわゆるトライバル、って感じではなく、何気なく部屋に敷いて使えるいいウールの手織りが一枚欲しいな~~という気持ちでチョイスしたもの。
アフガニスタンのガズニー州で育った羊(多分品種はカラクル羊)の毛で織られており、織り手は恐らくアフガニスタン北西のトルクメンです。
ラグを織らない部族も多くいる中で、特によく織る(技術が高い)のがトルクメンな認識。結構武闘派な遊牧民で各地で暴れまわった歴史があるようですが、織りの技術をあちこちに残した功績もある模様。
現代ではかつての遊牧民の多くが定住しており、またよく織られていた地域でも織り手がいなくなり(産業として廃れたり)新たに生産はされていなかったりしています。
こちらは正確な年数は不明ですが、ここ数年に織られたという商業ラグです。

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中央に刈り漏れパイル。と、裏面

織り地は中程度のギャッベくらいですが、毛足は結構カリカリに刈られています。
刈り逃しの長めパイルの手触りが素晴らしく滑らかで、もっと長いのも味わいて~なんて思いましたが、カリカリはゴミが入りにくくて手入れが楽なのでな……
糸は草木染とのことで、染色は淡く、毛色の風合いたっぷりの一枚。透明感凄いです……
弾力のある糸ですがちくちくせず、質感はしっとり目。裸足で踏むと気持ちいい。
このランダムでゆるい稜線のストライプが、織られた地域の景色のようだなと惚れ込んでしまい……
糸の表情も豊かで飽きないだろうなと……

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伝統的な当該地域でのラグ作り工程動画を見つけたので、リンクを貼っておきます。


まず羊飼いが川で羊を洗うとこから始まっているという……
これだけ何度も洗う工程がありながら完成品に残っている植物片ってタフだな!
ちなみに植物片以外だと、赤や青等の鮮やかな化繊糸、すずらんテープみたいなキラキラのビニール糸なんかがよく糸に混入しています。
所持しているラグには9割がた入っているので、そういうものかと思います。
わたしはこれを糸の製造工程に思いを馳せつつピンセットで摘んでいくのが大好きです。
洗い以降は水の綺麗なパキスタンで、という場合もあるよう。

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色々な混入物とカット漏れパイル(ねじねじしたやつ。気になったのでこれはカットした)
最終的にこれの3倍くらいはありましたが、サイズを考えると少な目な印象です


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フリンジは別糸で根元を結んでいる

アフガニスタンは山に囲まれた国で、国内外に数多の部族が暮らしているのですが、その中でもタイマニ族のラグが凄い素敵でいつか欲しく……
有名どこだとバルーチなんですが、タイマニは自然をモチーフとしたデザインが多く、素朴で粗め、山岳地帯に分布するので暖かい毛足長めのラグを織っていて、また結構他地域のデザインも織っちゃうという大らかな感じ……惹かれる……
元々海外ショップでタイマニを漁っていてこちらに出会った経緯でした。
あんまり明るい話題を聞かない当該地域ですが、今でも織り手さん達はラグを織っているのでしょうか……

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ほの甘いウールの匂いがかすかにする……




◆No.6 サブララグ
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【サイズ】約130㎝×80㎝(フリンジ除く)
【糸】コットン、サブラ
【織り】キリム、ジジム
【製造元】恐らくモロッコ高アトラスアマジグ(ベルベル人)
【製造時期】不明
【色】赤、黄、黒、水色、黄緑等

上のアフガニスタンラグを待っている間に国内フリマで見つけてしまった一枚……
商品概要は「北アフリカ地域(ぼかしてます…)で買ったハンドメイド品」というのみで、あくまで雑貨として出ていた品。トライバルラグであれば破格のお値段。
なんかデザインに見覚えがあり、これほんまもんのアレなんじゃ…?と思い、値段交渉で更に安価にしていただけたのもあり、とりあえず買い。
ポチった後ひたすら似たような品を検索。
造りが似たラグがあれば正体が掴めるかも。夜中だったが興奮して眠れない。

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そして見つけた。
ビンゴやで…………
届いて確信。
モロッコはサブラ(リュウゼツラン)の手織りラグです。

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裏のジジム部分のサブラの糸。ツヤが凄い

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裏面全体。写真がへたくそで分かりにくいですが、表より色が鮮やか

カクタスシルクとも言われるサボテン科リュウゼツラン由来の天然繊維で、正にシルクのようなツヤがあります。
最初はチュニジアのウールのキリムかなーと思っていたのですが、Etsyで正にジグザグ模様で色が分けられ、ジジム(織り地に別糸で模様を織り込む技法)で点在するモチーフが織り込まれたサブラのラグを見つけてしまい。
更にベルベル人のラグの特徴である片側フリンジも一致。激熱です。
まさか国内でこんな風に当該地域の手織り品に出会えるとは。
ちなみに耳はダブルエッジですね!8の字に耳が巻かれていてより強度が上がります。

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片側フリンジの様子。反対側はフリンジがない

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ダブルエッジ。糸はサブラ糸

縦糸は赤のコットン、横糸・ジジム織りが何色かのサブラ。
出品者が買ったという国名以上の情報は何もないのですが、見るからに経年しています。
いや素晴らしい。
恐らく草木染です。色褪せが作る表情が美しい……
表面は特にサブラ糸の色が薄くなっていますが、裏面は鮮やか。
サブラは色落ちしやすい素材なため、なんかもう凄い、色が飛んだり滲んだりしてます。
ジジムには表裏があるので、キリムのみのように両面使いというのはしません。
また裏面に何かしらの粘土っぽい汚れがちらほら……
いつの時点かは不明ですが、日の当たる場所で敷かれて使用されていた時期がありそうです。
そして洗うか濡れたかした経験もありそうです。

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ジジム織りモチーフ《眼》部分の表と裏

織り込まれたモチーフは全て健在。
ベルベル人の紋様であるとのことで、
ひし形のは《眼》、四角が4つ並んでいるのは《鳥》のようですが、
他はちょっとまだわかりません……
すぐに判りそうで判らないんだよな……

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《鳥》

そしてサブラのラグですが、基本的に洗うのを推奨されていません。
前述したように色落ちしやすい繊細な繊維だからなのですが、中々の使用感のこのラグ。洗いたい。

ので、洗いました。
ぶっちゃけ既に色落ちしてるしこれ以上落ちたところでよ。
大体植物性素材の織物で洗えないなんてないと思うんですよ。まぁ色は落ちるでしょうけども。
あと縦糸はコットンだし多少は平気かもしれん。
一応部分的に濡れ雑巾で拭いてみてから、いけそうな気がしたので冷水で押し洗い。洗剤はやめておく。

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謎の汚れ……濡れ雑巾で拭いた程度では色落ちしない模様

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案外平気かと思ったらやっぱり色出ました。
長時間入れとくと危険な感触。早めに引き上げ、気になる汚れは部分的にまた雑巾でとりとり。
長時間濡らしておくのは危険だが、洗濯機で乾燥させるわけにもいかない代物。
なるべくタオルで水気をとりつつ(めっちゃ色移る)、表面は直射日光にさらされないよう吊るし干し。
折りシワもとれるといいな。

このラグが正直一番扱いにくい気がします。
やはりウールはタフなのでシワも汚れもつきにくいですが、コットンはともかくサブラ……
クッションカバーとかよく売られていますが、水濡れアウトで色移りもあるかもと思うとラグやクッションとしては気軽に使いにくい気が……
白い服で寝転がってお茶でもこぼした日にはですよ。
タッセルなんかに使われてるのはゴージャスで凄くいい感じなんですけどね。

なので元々平織りで薄いのもあり、壁掛けとして飾ろうかなーと思っています……壁掛け的には中々しっかりでかいんだけど……
いやでもこの品逃したくなかってん……
国内で経年したサブララグに出会えることなんて早々ないっすよ……
ご縁に感謝……



水洗い後↓

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表、裏


畳みシワも結構取れて、さっぱりと乾きました。
においはほとんどなくて、僅かに染料臭があるかなという感じ。

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よく観察するとわずかにサブラ糸に混入物が。
これはビニール片。ほんの数本しか見つからず。


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それにしても凄いな……
経緯は不明だけどこの迫力ある風合い……
来歴不明の品の正体を突き止めるのって癖になるな……
現在は壁に吊るしています。表は更に日に褪せるかもしれないが、きっと裏は鮮やかでいてくれるはず……

パイルラグへの憧れはまだ継続していますが、平織り部門では正直ゴールな気分です……
これ……だってアマジグの手織りの……サブラの……
うちにあるのエグいて…………


ミツヨシが織ってみたやつも載せようと思いましたが、流石に長いので一旦切ります……
書き終えたらリンク貼ろう……



=======
追記


そういやプレイヤーラグ(祈祷用ラグ)について……
心情的に、自分が所有するのは違う気がして、収集対象外としています……
塩袋とかサドルバッグなんかは気になるけども……
あとバーリシト(枕兼収納)もちょっと、持て余す気がして除外かなと……
キリムのプフやらクッションカバーやらもね。
触感が把握できた今、それほど惹かれないですね。

知って尚惹かれるものと、満足するものがある。
うん。

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    ◇ 蓮賀ミツヨシ ◇

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